コラム

夏風邪はどうして治りにくいの?理由と早く治すための対処法

2019年9月9日
提供元:
株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ
風邪をひいてマスクをしている暑そうな男性

風邪といえば、冬にかかりやすいイメージが強いかもしれませんね。これは多くのウイルスや細菌が低音と乾燥を好むため、高温多湿な夏には繁殖しにくいからです。しかし、中には高温多湿の環境を好む「アデノウイルス」や「エンテロウイルス」などがいて、これらのウイルスが原因で夏風邪を引き起こします。

 

夏風邪になったらどんな症状が出る?

夏風邪の症状は、頭痛・腹痛・発熱・喉の痛み・下痢などで、冬の風邪と大きな違いはありません。しかし、全体的に軽めの症状が出ることが多く、軽く考えて放置してしまい重症化することも少なくないようです。夏風邪かも?と思ったら放置せず、早めに治しましょう。

 

また、ウイルス別に見てみると以下のような症状の特徴があります。

 

・アデノウイルス…発熱、喉の痛み、頭痛、食欲不振、鼻づまり

・エンテロウイルス…腹痛、下痢、発熱、頭痛、喉の痛み

 

アデノウイルスは喉、エンテロウイルスは腸という意味を持っていて、それぞれの部位の症状をメインに引き起こします。

 

夏風邪はなぜ治りにくい?

夏風邪のウイルスが、冬に比べて特別強力というわけではありません。夏は疲労・睡眠不足・ストレスなどで免疫力が弱っていることが、治りにくい原因と言えるでしょう。特に、クーラーの効いた部屋と外を行き来すると、自覚している以上に温度差で体に大きな負担がかかりますので注意してください。

 

また、日が長くなるのでついつい活動時間が伸びて疲労が溜まったり、全体的に軽めの症状が出やすいため普段どおりの生活をしてしまい、余計に免疫機能が疲弊してしまうことも原因です。

 

夏風邪を早く治すための対処法

夏風邪のウイルスには、有効な抗ウイルス剤がありません。夏風邪の治療は免疫力を高め、自然治癒力に任せるのが基本になります。水分と栄養を十分に摂り、ゆっくり休養をとって免疫力を回復させましょう。なお、喉や口が痛くて食べられない場合は病院で点滴などを受けましょう。また、特に腹痛や下痢の症状があるときは脱水症状を引き起こしやすいので、こまめな水分補給を心がけてください。