コラム

真夏の食中毒 ― 家庭と外食それぞれの対策方法

2019年9月16日
提供元:
株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

食べ物が傷みやすい夏は、食中毒対策が重要です。夏に起こりやすいのは細菌性食中毒で、腹痛や下痢、嘔吐、発熱などを引き起こします。

今回は夏の食中毒の感染経路と、家庭・外食それぞれの予防方法について解説します。

 

食中毒にも種類がある?

食中毒の原因菌や原因ウイルスは、以下のようにさまざまなものがあります。

 

・夏場に多い「細菌性食中毒」…腸炎ビブリオ、サルモネラ、黄色ブドウ球菌など

・冬場に多い「ウイルス性食中毒」…ノロウイルス、ロタウイルスなど

・誤飲や混入による「化学性食中毒」…農薬、洗剤など

・自然界に潜む「自然食中毒」…毒キノコ、ふぐ、貝毒など

 

黄色ブドウ球菌などはよく耳にすると思いますが、これは夏場に起こりやすい「細菌性食中毒」の一種です。化学性食中毒や自然食中毒と違い、細菌性やウイルス性の食中毒は原因が目に見えないので注意が必要です。

 

夏に多い「細菌性食中毒」の感染経路とは

細菌性食中毒はさらに「感染型」「毒素型」「生体内毒素型」の3つのタイプに分けられます。感染経路はそれぞれ以下のようになっています。

 

  • 感染型(腸炎ビブリオ・サルモネラ・カンピロバクターなど)

加熱処理が行われていない食品(生肉や生鮮魚介類・卵など)から感染する。

  • 毒素型(黄色ブドウ球菌・ボツリヌス菌など)

生菓子や弁当・おにぎり、真空パック、瓶詰めや缶詰などのような食品中で、細菌が増殖して毒素を産生する。

  • 生体内毒素型(腸管出血性大腸菌・ウェルシュ菌)

体内で増殖して毒素を産生するタイプの細菌。生肉や調理後に室温で長時間放置された料理などから感染。

 

家庭での食中毒の予防対策

家庭では以下の方法で食中毒を予防しましょう。

 

・肉や魚などの生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ入れる

・手や調理器具は、食材が変わるたびに洗浄する

・中心部まで75度以上、1分以上加熱する

・調理後、長時間室温で放置しない

 

また、外食するときは以下のことに気をつけましょう。

 

・生食や生焼け状態のものは控える

・バーベキューなどでは生肉を扱うトングと食べる箸をきっちり分ける

・お惣菜やお弁当など、調理済み商品を2時間以上室温で放置しない

 

食中毒対策をしっかりして、夏を健康に乗り切ろう

夏は高温多湿で細菌の活動も活発になる、細菌性食中毒が起こりやすい季節です。

予防対策を万全にして夏を乗り切りましょう。