メタボ(メタボリックシンドロームの略)とは、内臓脂肪の蓄積に高血圧、高血糖、脂質異常の3つの中で、少なくとも2つ以上の代謝異常がみられる症候群のことです。
このメタボになりやすい生活習慣もいろいろわかってきました。
それでは、上記の各項目を詳しく解説していきます。
①不健康な食習慣
満足するまで食べる、炭水化物の重ね食い、砂糖入り飲料や果物ジュースなど甘い飲み物をよくとる人、間食をよくする人など不健康な食習慣の人はメタボになりやすいと言われています。下記に内臓脂肪がたまりやすい食生活の傾向を挙げますので、是非、チェックしてみてください。
②多量飲酒
俗にお腹が出ている人のことを「ビール腹」などと言いますが、これはビールを飲むからお腹がポッコリするわけではありません。ビール樽のような形をしているから「ビール腹」と言われています。ビールだけでなく、焼酎などすべてのアルコールの飲みすぎが内臓脂肪を増やします。アルコールはステロイドというホルモンの分泌を促す作用を持っており、内臓脂肪をつけやすいと言われています。特に、つまみの選択が大切です。アルコールに脂肪分の多い食事をとると、内臓脂肪がつきやすいと言われています。ポテトチップスや鶏の唐揚げを食べながらビールなどを飲むと脂肪がつきやすいので、枝豆や豆腐など、あっさりとしたおつまみをおすすめします。
③運動不足
運動不足な人はメタボになりやすい傾向にあります。身体の活動が減ることで、食事から取り入れたエネルギーや栄養が使いきれないため、代謝のよくない体になり、余分な内臓脂肪をため込んでしまいます。有酸素運動と筋力トレーニングの両方を組み合わせることで、より内臓脂肪を減らすことができるようになります。
④⑤睡眠不足・喫煙(インスリン抵抗性が招くメタボのリスク)
睡眠不足が続くと、インスリンが出ていても糖分が細胞の中に取り込まれないインスリン抵抗性や交感神経の緊張が高まり、メタボになるリスクを高めます。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、交感神経が緊張すると、血圧が上がりやすくなります。喫煙も同様にインスリン抵抗性や交感神経の緊張を高めます。さらに、喫煙自体が血管内皮を傷つけ、中性脂肪を上昇させたり、善玉コレステロールであるHDLコレステロールを低下させたりして、メタボになるリスクを高めます。
このように、メタボになりやすい生活習慣を知って、対策を立てておくことが大切ですね。
メタボについては、こちらの健康コラムもご参照ください。