コラム

マイコプラズマの症状とは?すぐ病院に行くべきなのはどんな時?

2020年4月13日
提供元:
株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ
マスクをして席をする女性

 

マイコプラズマ感染症という病気を聞いたことはありますか?

マイコプラズマ感染症は子どもがかかりやすい病気ではありますが、大人もかかることがあり、ときに生命に関わる合併症を引き起こすこともあります。

ここではマイコプラズマ感染症の症状や予防対策をお伝えしていきますので、早期発見と予防に役立ててください。

 

マイコプラズマ感染症とは

マイコプラズマ感染症(マイコプラズマ肺炎)とは、「肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)」という細菌に感染することで引き起こされる感染症です。

ほとんどの人はこの細菌に感染しても、軽い気管支炎などで済むのですが、一部の人では肺炎を引き起こし、重症化することがあります。

 

かつては4年周期で流行が見られたことから、「オリンピック熱」などと呼ばれることもありましたが、現在では1年を通じて流行が見られ、冬にやや増加することがわかっています。

感染経路は飛沫感染や接触感染で、感染から発症までの潜伏期間は2〜3週間程度です。

 

マイコプラズマ感染症の症状の特徴は?

マイコプラズマ感染症は5〜14歳くらいの子どもがもっともかかりやすいと言われていますが、乳幼児や成人(大人)も感染することがあります。

一般的に大人が感染すると子どもより重症化しやすい傾向があります。

 

全世代に共通するマイコプラズマ感染症の症状は、以下のようなものです。

 

・発熱

・全身倦怠感

・激しくしつこい空咳

・ヒューヒュー、ゼーゼーするような呼吸

 

このほか、大人の場合は気道の炎症で分泌物が増え、空咳ではない「湿った咳」が出ることがあります。

さらに、発疹や胃腸炎、肝炎、心筋炎、脳炎などの合併症が起こるリスクがあるほか、高齢者では胸に水が溜まる「胸水貯留」や呼吸不全などを引き起こし、入院しなくてはならなくなることもあります。

 

  • すぐに病院に行った方がいい症状

・食事や水分がとれない

・呼吸回数が異常に多い、呼吸が苦しそう

・呼吸するとき、鼻が膨れたり縮んだりする

・呼吸するとき、首の正面や肋骨の間が凹んだりする

・肩で息をする、うめくような呼吸をする

・激しく咳込む

 

上記のような症状があるときは、すぐに病院を受診しましょう。

マイコプラズマ感染症の予防法は?

マイコプラズマ感染症の感染経路は飛沫感染や接触感染で、せきやくしゃみから感染することが多いと言われています。予防するには、感染した人との接触をできるだけ避け、普段から手洗い・うがいをしっかり行いましょう。また、人混みのある場所や閉め切った室内に行くときには、マスクをつけるようにしてください。