コラム

食事は中身が大切

2018年4月30日
提供元:
NPO法人EBH推進協議会
株式会社ライフケアパートナーズ
食事は中身が大切
 1日2000キロカロリーなら体重が維持できるとか、1800キロカロリーに抑えられれば痩せていけるとか気にしていらっしゃるようですが、それは神話のようなもので、関係ありません。
学食やファミリーレストランでもカロリー表示を導入するところが増えてはいますが、問題はカロリーだけではなくて、中身、なんです
 「体脂肪を増やしやすいのはどっちの食事?」という比較をしてみました。
一方は、私の大好きな炭水化物が70%、脂肪は20%という構成の高糖質食(低脂肪)。そしてもう一方は、脂肪が70%で、炭水化物が20%という、先程のものとは裏返しの高脂肪食です。
どちらも約800カロリーで、タンパク質は同じ10%です。
※私がだいたい食べているのは、本当はもう少しタンパク質が多めで15%ぐらい、脂肪が15%ぐらいです。
 研究室に装置がありますので、被験者を使って測定してみました。
まず高糖質食には脂肪が17.3グラム入っていましたが、連続で測定しますと、3時間後、13.3グラムが燃えました。体にまだ4.0グラム残っています。
一方、高脂肪食には60.5グラム入っています。しっかり食べたから体も脂肪を使うんですが、3時間後、21.0グラム燃えて、まだ約40グラム残っています。
高脂肪食には、高糖質食の10倍の脂肪が残っている、という状況です。
 ここで仮説です。被験者がこのまま寝たとします。するとどうなるか?
同じカロリーのものを食べたのに、高糖質食は体に4グラムの脂肪がつき、高脂肪食には40グラムの脂肪がつく。
100回この食事を重ねれば、高脂肪食では4キログラム太るのに、高糖質食は400グラムしか太らない。
どちらの食事を選ぶか、答は明白です