肝臓で作られたコレステロールは、末梢の血管まで運ばれます。
ところが、コレステロールが多い人は運ばれる途中でコレステロールがこぼれていきます。そのこぼれたコレステロールが、全身の血管(動脈)にたまり、動脈硬化の元になるわけです。
これに血の塊(血栓)ができると、心筋梗塞や脳梗塞になってしまうのです。
血圧は、夜に寝ている間は低くなり、朝から午前中にかけてゆっくりと上昇し、日中は高めです。
高血圧の人では、脳卒中や心筋梗塞の発症は午前中に多いことが知られています。その理由のひとつが「早朝高血圧」(早朝上昇型、夜間持続型)。交感神経の活動が高まり過ぎ、朝方に血圧が急上昇してしまいます。そのため、血管が収縮することで血液の流れが悪くなったり、固まりやすくなったりします。
タバコには、がんの原因となる「タール」、狭心症や心筋梗塞を引き起こす原因となる「一酸化炭素」、依存の原因となる「ニコチン」が含まれています。
このニコチンが交感神経を刺激し、血圧を上昇させます。例えば、タバコを1服吸うと、肺から吸収され、ニコチンは血液中を循環します。上の血圧(収縮時血圧)が110mmHgだった人も、130mmHgまで上昇してしまいます。
医療機関では、食事や運動の療法を行ったものの、なかなか中性脂肪が下がらない、という人にはフィブラート系の薬が使われます。
これらは、中性脂肪の合成を抑制したり、代謝を早めたりする働きがあります。
また、米国のFIELD (Fenofibrate Intervention & Event Lowering in Diabetes)という糖尿病患者への介入研究では、心筋梗塞などの発症率が低下したと報告されています。