コラム

適正体重はどのくらい?

2019年5月1日
提供元:
NPO法人EBH推進協議会
株式会社ライフケアパートナーズ
「太っていると糖尿病になりやすい」という話もあれば、「小太りの人の方が長生きする」などの話もあり、実際にはどのくらいの体重が自分にとって適正なのでしょうか。
自分の体重が適正範囲にあるかどうかは、体格指数であるBMI(Body Mass Index)を用いることでわかります。
BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)
例えば、体重=80㎏、身長=170㎝なら、BMI=80㎏÷1.7m÷1.7m=27.7となります。
BMIが25以上なら肥満、18.5から25未満が普通体重、18.5未満なら低体重(やせ)と判定されます。
食事摂取基準では、死亡率や病気の発症率をみた研究などから、総合的に判断して目標とするBMIの範囲を示しています。
太り過ぎると、糖尿病・脂肪肝・睡眠時無呼吸症候群など肥満と関わりある病気になりやすくなる一方、やせすぎはフレイル(虚弱)、慢性閉塞性肺疾患や骨粗しょう症の悪化につながります。
年齢と目標とするBMIの範囲は表のとおりです。
例えば、45歳で身長=170㎝の人なら、目標とするBMIの範囲は18.5~24.9になるので、適正な体重の範囲は53.5㎏(=1.7×1.7×18.5)~72.0㎏(=1.7×1.7×24.9)になります。
ちなみに、冒頭にあった小太りの人が長生きをするかについては、アメリカ国立衛生研究所の調査によると、非喫煙・疾病既往歴のない女性56,156例の経過観察結果から、BMI22~23あたりが最も死亡率が低く、そこから前後に外れるほど高くなるという結果が出ています。
日本での研究をみると、痩せすぎの人が最も短命で、小太りの人は痩せすぎの人に比べると平均余命は長いのですが、肥満のままでいると痩せている人より生活習慣病に罹患しやすく、医療費が多くかかるかもしれません。やはり適正体重を維持することが大切ですね。
皆さんも、ご自分の適正体重を計算してみてはいかがでしょう。