たったこれだけですから、1日中、こうやって立つ、動くを繰り返していれば、みんな痩せるに決まっているわけです。アフリカのケニア南部の先住民のマサイ族は朝起きて、寝るまでずーっと動いてますが、マサイの食事は1日3500キロカロリーです。
昔の日本人も、恐らくそうだったんだと思います……弥生時代でも、カロリーカウントしたら1日あたり2500~3000キロカロリーは食べていたはずです。今、1800とか、2000キロカロリーだと、「ちょっと多いなあ」とか言ってるんですよ。冗談に聞こえてしまいますよね。
低カロリーで、例えば1日400キロカロリーしか食べないとすると、どうなるでしょう?
脳が必要とする栄養は、すべて糖質で、1日400キロカロリーです。肝臓でグリコーゲンが分解されると、4倍ぐらい水が結合しているので、脱水していくわけです。この状態で出かけるのに、歩いたとします。筋肉には全然エネルギーがないわけです。そうすると、筋肉のグリコーゲンを分解しながら歩きます。そのたびに4倍の水が出ていきます。そうすると、4日間で、脂肪は全く減少していないのに、体重は4~5キログラムも落ちるわけですね。
こういうのを“水の泡ダイエット”って呼んでいます。これが巷(ちまた)のダイエットの真実です。